通勤音楽生活においてカナルは(さほど)音漏れを気にしなくてよいので愛用している。SONYのMDR-EX51LPを使用、装着感は悪くないし音も低音がちょいこもる気もするが文句はない。なによりコード長1.2mがちょうどよくて気に入っていた…が、被覆があまりに弱かった。ボロボロによれて破けて線がむき出し。テープやホットボンドで補強して使っていたが(見た目を雰囲気で例えるとギーガー風)他人の目線がそろそろきつくなってきたので買い替えを決意。


被覆以外に文句はないだけに新品に買い直そうかと思ったが他社製品も試してみたく売り場で小一時間も粘って熟慮した。結果audio-technicaのATH-CK5を購入。デジモノはネットで評判を確かめてから購入することが常だが、今回は一切事前情報なし。帰宅後さっそく試してみると音に疎い自分でも唖然の極チープ低音。高音は爽やかだが…。プレイヤーのEQで低音よりにしてみたが好みの音にはならず。こりゃあ失敗したぞ!と翌日ネットで情報を探してみればやはり低音はダメだとの評判…だが、対処があるみたいだ。


本体の小さな穴にテープを貼り付ける−いわゆる穴埋め−対処で低音がブーストできるとのこと。ふへーと思いつつやってみたらこれが素人耳でも一発でわかるブースト効果。失敗の買い物が一転、かなり良い買い物となった。高音の抜けの良さも変わらずだし、中音域も悪くない。値段からするとすごく得した気分である。音の良し悪しを語れる耳は持っていないが…。あ、現状で唯一文句があるとすればコード長が0.5mで延長が1mという点。0.5じゃどうにもならぬ。かといって1.5にするとバカほど長い。この点、MDR-EX51LP の1.2mは絶妙だった。